「美容室で前髪をオーダーしたのに、仕上がりが思っていたのと違う…」そんな経験はありませんか? 前髪は顔の印象を大きく左右するからこそ、オーダーに失敗するとダメージも大きいものです。実はその原因の多くが、オーダー時の“勘違い”にあります。この記事では、前髪オーダーでありがちな3つの失敗例と改善ポイントを美容師目線で解説します。
勘違い① 芸能人の写真を持参すれば同じ前髪になれる
よくあるのが「この芸能人の前髪にしてください」と写真を見せるケース。でも顔型や髪質、生えグセ、額の広さが違えば、同じ前髪にはなりません。直毛でクセのないモデルのシースルーバングを、クセ毛の方が真似すると「割れて広がりやすい」などの失敗につながります。
改善ポイント:写真は「イメージ共有の参考」として使いましょう。「この雰囲気を出したい」と伝えることで、美容師があなたの髪質に合う前髪を提案できます。
勘違い② 軽め=薄い前髪と思い込む

「軽い前髪にしてください」とオーダーしても、仕上がりが「思ったよりペラペラ…」と感じることがあります。これは“軽さ”の意味にズレがあるためです。美容師側は毛先を軽くしたニュアンスを想像していても、あなたは厚みを薄くした前髪をイメージしているかもしれません。
改善ポイント:「毛先が動く軽さ」や「透け感を出したい軽さ」など、軽さの種類を言葉で説明すると失敗を防げます。
勘違い③ 長さだけ伝えれば前髪は思い通りになる

「眉下くらいで」とオーダーしたのに、短すぎたり重たく見えたりするのは、前髪が長さだけで決まらないからです。厚み・幅・量感・横とのつながりが前髪の印象を左右します。
改善ポイント:「眉下で重め」「目にかかるくらいで軽め」など、長さ+質感を組み合わせて伝えましょう。「小顔に見せたい」「大人っぽくしたい」など目的を添えるとさらに精度が上がります。
まとめ|前髪オーダーを失敗しないためのコツ
前髪オーダーの失敗は、技術不足ではなく言葉のすれ違いから起こることがほとんどです。「芸能人の写真=そのまま再現できる」「軽め=薄い前髪」「長さだけで決まる」といった勘違いを避ければ、理想に近い前髪を手に入れやすくなります。美容室では写真や言葉で「雰囲気」と「質感」をしっかり伝えることを意識しましょう。