
髪のダメージが気になってきたとき、まず思い浮かぶのが「トリートメント」。でも実際、「サロンのトリートメントと市販のものって、何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、美容師目線で市販品とサロンケアの違い・選び方・使い分けのコツを丁寧に解説します。
あなたにとって本当に必要なヘアケアが見つかるはずです。
市販とサロントリートメント、何がどう違う?

市販とサロンで施術するトリートメントは、どちらも「髪にうるおいを与える」という目的は共通していますが、そのアプローチと仕上がりには大きな差があります。
まず市販品は、広く万人に使いやすく設計されており、ドラッグストアやネットで手軽に購入できるのが特徴。価格も1,000〜2,000円台と手に取りやすく、シリコンやオイルで髪の表面をコーティングして手触りを良くする設計です。
一方、サロントリートメントは美容師が髪質やダメージレベルに応じてカスタマイズする「補修重視型」のケア。内部にまで栄養を届けることで、手触りだけでなく髪の芯からの改善と持続力が期待できます。
成分と効果の差|“補修”と“コーティング”の決定的違い

市販品とサロン品の最大の違いは、「表面だけを整えるのか、それとも内側から補修するのか」という点です。
市販のトリートメントは、主にシリコンやポリマーなどのコーティング成分で表面をつるんと仕上げ、手触りの良さを演出します。髪のダメージを「隠す」ようなケアとも言えます。
それに対し、サロントリートメントはアミノ酸やケラチンなどの補修成分を含み、加温や超音波などの技術で毛髪内部にまで浸透させる処方になっています。そのため、ダメージの根本から修復でき、カラーの持ち・パサつき・広がりの軽減にもつながります。
サロントリートメントが選ばれる理由

「今まで色んな市販トリートメントを試してきたけど、どれもイマイチ…」という方には、サロンでの集中ケアを強くおすすめします。
サロントリートメントは、髪の状態に合わせてプロが種類や工程を調整し、オーダーメイドのケアが可能です。内部補修・保湿・毛髪強化を兼ね備えており、トラブルの根本解決を目的としています。
さらに、月1回の施術でも約3〜4週間の効果持続が見込めるため、実はコスパが良いという声も多数。もちろん、ホームケアによって効果に差は出ます。カラーやパーマと併せて施術すれば、髪全体の質感も大きく変わってきます。
市販トリートメントでも効果的にケアできる?

とはいえ、すべての人がサロンに頻繁に通えるわけではありません。そこで注目したいのが「市販品の正しい使い方」です。
市販トリートメントでも、自分の髪に合ったものを選べば、毎日のダメージ軽減や質感維持には十分効果があります。特に「ヘアマスク」や「週1回の集中補修タイプ」は、サロンとの併用ケアにも最適です。
注意点としては、塗布量・時間・流し方によって効果に差が出ること。毛先中心にしっかりなじませ、3〜5分置いてからしっかりすすぐのがポイントです。
どっちが自分に合う?髪質・目的別おすすめの選び方

「結局どちらを選べばいいの?」という方は、髪質とライフスタイル、ケアの目的で選ぶのがベストです。
たとえば──
✔ くせ毛・うねりが強い → 保湿・水分補給重視のサロンケア
✔ カラーやパーマをよくする → ダメージ補修力が高いサロン施術が必須
✔ 軽度のパサつき・枝毛 → 市販品でこまめに保湿+月1のサロンで仕上げ
✔ 忙しい・コストを抑えたい → 市販品中心+サロンの洗い流さないトリートメント併用
美容室で一度診断を受け、家ではそれに合ったケアをする“二段構え”が、今もっとも効率の良い方法です。
おすすめのトリートメント
まとめ|理想の髪に近づくために「選び方」を変えよう
トリートメントには、「手触りを良くするもの」と「髪を本気で変えるもの」の2種類があります。
市販品は日常のメンテナンスに、サロンケアは集中補修に最適。それぞれに役割があり、大切なのは“自分に合った選び方”を知ることです。
💡こんな方はサロンケアが特におすすめ!
- カラー・パーマを定期的にしている
- 髪が年齢とともに細くなってきた
- 髪がごわつく、ツヤが出にくい
- 忙しくても、簡単に美髪をキープしたい
髪は、見た目の印象を大きく左右する大切なパーツ。もし今のケアに満足できていないなら、いつもの習慣を少し変えてみるだけで、髪の未来は大きく変わりますよ。