美容室で「秋カット」をオーダーする時に気をつけたいこと
ニットやマフラーが増える秋は、首周りのボリューム・静電気・乾燥で髪の見え方が変わります。
失敗しない秋カットのために、事前準備→相談→オーダー文言→アフターケアまで美容師目線で整理しました。目次
- 来店前の準備(写真・条件の言語化)
- 秋カットで外せない5つのチェック
- 長さ別の“秋正解バランス”
- 前髪・顔まわりの設計
- 失敗しないオーダー文例
- 仕上がりを長持ちさせるケアとメンテ周期
- やりがちNGと回避策
- よくある質問
来店前の準備|写真と条件をセットで

- なりたい写真を2〜3枚:「雰囲気が好き」「長さはこのくらい」など具体ポイントに丸印を。
- 避けたい条件:「結べる長さは残したい」「縮毛しているので量の取りすぎNG」など。
- 生活情報:朝のスタイリング時間/職場の基準(明るさ・派手度)。
- 秋服との相性:ハイネック・マフラーの使用頻度、イヤリングの有無。
コツ:「写真+言葉」のセット提出で、言葉の解釈違いを最小化できます。
秋カットで外せない5つのチェック
項目 | 見るポイント | おすすめ設定 |
---|---|---|
首周りボリューム | ニット/マフラーで押される位置 | えり足はスッキリ、鎖骨〜胸上で溜まらない長さ |
量感調整 | 静電気・広がりやすさ | 表面は薄くしすぎない/内側中心に間引く |
レイヤー | 動きと扱いやすさ | 低〜中レイヤーで毛先に空気感 |
顔まわり設計 | マスク・襟の干渉 | サイドバングで小顔見せ、もみあげ短すぎ注意 |
カラー連携 | 暗髪・透明感のバランス | 暗髪は細ハイライトや艶オイルで軽さを |
長さ別の“秋正解バランス”
ショート〜ショートボブ首元スッキリ

- えり足短め+トップふんわりでニットでも潰れにくい。
- 量は内側中心に。表面の削りすぎはパサ見えの原因。
ボブ(切りっぱなし〜ワンカール)

- マフラー期は肩上〜鎖骨下の間で収まりを最優先。
- 切りっぱなし派は顔まわりだけ軽くくびれを作り、重見え回避。
ミディアム(鎖骨〜胸上)

- 低レイヤーで毛先に空気感。外ハネも内巻きも対応可能。
- 広がる髪は表面の量を残し、インナーでコントロール。
ロング

- 顔まわりレイヤーでマフラーと相性UP。重軽バランスを整える。
- 毛先の枝毛カット+トリートメントで艶の底上げを。
前髪・顔まわりの設計
顔型 | おすすめ前髪 | ポイント |
---|---|---|
丸顔 | センターパート/薄めシースルー | 縦ラインを作り、横幅を抑える |
面長 | 目上フルバング/横流し | 横幅を作って長さ印象を中和 |
ベース | サイドバング長め | エラ位置に毛束をかけて輪郭をソフトに |
卵型 | 幅広く似合う | 質感(軽め/重め)を季節で調整 |
秋は重見え注意:フルバングでも隙間(束間)を作ると抜け感が出ます。
失敗しない〈オーダー文例〉コピペOK
1)ニット・マフラー用に収まり優先(ボブ)
肩に当たってハネない長さで、内巻きワンカールが収まるボブに。
量は内側中心に調整、表面は艶が出る厚みを残してください。
朝は5分しか巻けないので、ブローで決まる設計を希望します。
2)忙しい朝でも扱える軽さ(ミディアム)
鎖骨〜胸上の範囲で、低レイヤーを入れて毛先に動きが出るように。
表面は薄くしすぎず、広がりやすいのでインナー中心に量を取ってください。
顔まわりは目尻に落ちる長さで小顔見えに。
3)小顔見せ×メガネOK(ショート)
えり足短め、トップにボリューム。メガネに当たらないもみあげ長さで。
仕事で崩れても手ぐしで戻せるよう、表面は削りすぎない設計でお願いします。
避けたい曖昧ワード:「軽く」「重め」「おまかせだけ」— 必ず目的・長さ・量を取る位置を添えて。
仕上がりを長持ちさせるケアとメンテ周期
- ホームケア:アミノ酸系シャンプー+ドライ前のオイル/ミルクで静電気予防。
- スタイリング:艶系オイルを手のひらに薄く→表面は撫でるだけ、内側多め。
- メンテ周期:ショート4〜6週/ボブ6〜8週/ミディ〜ロング8〜10週。
カラー連携:暗髪でも透け感を出したい人は、細ハイライトや艶カラーを同時相談が◎
やりがちNGと回避策
- 表面スカスカ問題:乾燥期に表面を軽くしすぎるとパサつき増。→内側で量を調整。
- 肩はね問題:ボブは肩を跨ぐ長さで止めない。→肩上or鎖骨下のどちらかに。
- 前髪厚すぎ問題:秋服で重見え。→束感・隙間を作る設計に。
よくある質問(FAQ)
Q. 切りっぱなしと丸みボブ、秋はどっち?
A. マフラー期は丸みボブやワンカールの方が収まりやすいです。切りっぱなしは顔まわりにだけくびれを作ると重見え回避。
Q. 量はどのくらい取ればいい?
A. 表面を残し、内側を中心に。髪質・履歴により異なるため、広がる場所を具体的に伝えるのがコツ。
Q. セットが苦手でも大丈夫?
A. ブローで決まる設計や、太めのカールアイロン1回転で形がつく長さに調整可能です。
まずは“秋カット診断”から
首周りの服装・通勤スタイル・髪質に合わせて、収まり重視の秋カットをご提案します。
写真があればより正確に。この記事のオーダー文例を保存してご来店ください。