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普段からお客様の髪を見ている美容師の目線で、“これなら安心しておすすめできる”と思ったものだけを紹介しています。おうちケアのヒントになったら嬉しいです!
「最近、シャンプーのたびに抜け毛が多い…」と感じたら、まずは落ち着いて原因を整理。秋の抜け毛は“季節性”の要素が強く、正しくケアすれば多くは数か月で落ち着きます。美容師目線で、今日からできる対策をまとめました。
なぜ秋になると髪が抜ける?

人の髪は一日50〜100本ほど自然に抜け替わります。秋(目安:9〜11月)は、夏のダメージの「後追い」で一時的に抜け毛が増えやすい季節。主な要因は次の3つです。
- 紫外線・汗・皮脂の変化:夏の強い紫外線は頭皮の乾燥や酸化を招きます。汗・皮脂の増加も毛穴づまりの一因に。
- 自律神経の揺らぎ:昼夜の寒暖差や気圧変化で血行が乱れ、毛根への栄養が届きにくくなることがあります。
- 生活リズムの変化:夏の寝不足・食生活の乱れが、数週間〜数か月のタイムラグで毛周期に影響。
つまり、“今起きている抜け毛は、夏の過ごし方の通信簿”のようなもの。原因を逆算し、今からリカバリーすればOKです。
よくある勘違い
- 「抜け毛=髪が減っている」:抜ける本数が一時的に増えても、新しく生える髪が止まったわけではありません。毛周期の“入れ替え”です。
- 「洗うと抜けるから回数を減らす」:洗わないと皮脂酸化が進み、かえって頭皮負担に。正しい洗い方で毎日洗うほうが回復が早いです。
- 「オイルでべったりマッサージ」:油分のつけすぎは毛穴づまりに。“潤いは水分ベース+必要量の油分でフタ”が基本。
今日からできるホームケア
1) シャンプー前の“ひと手間”で7割決まる
- ブラッシング:毛先からやさしく。浮いたホコリ・皮脂を落とし、洗浄力を底上げ。
- 予洗い60〜90秒:ぬるめ(36〜38℃)で地肌をしっかり濡らす。これだけで汚れの約7割は落ちます。
2) 地肌にやさしい洗い方

- 泡立ててから地肌へ:手のひらで軽く泡立ててから頭皮に。直塗りは摩擦の原因。
- “指の腹”でジグザグ:爪は立てない。生え際→トップ→えりあしへ血流を意識して。
- すすぎは念入りに:耳後ろ・えりあしは残りやすいポイント。泡感ゼロまで。
3) 頭皮用トリートメント/ローション
毛先のケアだけでなく、頭皮にも化粧水感覚の保湿を。乾燥を防ぎ、健やかな土台を整えます。べたつきやすい人はミスト系→必要なら軽いオイルで“点置き”。
4) ブラッシングは「頭皮を動かす」イメージで
目の粗いブラシで、生え際→頭頂へリフトアップするように。強くこすらず、頭皮ごとスライドさせる感覚がコツ。
サロンでできること

- 頭皮クレンジング&マッサージ:酸化皮脂やスタイリング剤の蓄積をリセット。血行促進で毛根に栄養を届けやすく。
- ヘアカラーの設計見直し:地肌負担が心配ならゼロテク(地肌につけない塗布)などの方法を選択。
- ホームケアの処方:髪質・頭皮状態を見たうえで、今の季節に合うシャンプー&頭皮ケアを提案します。
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生活習慣の見直しポイント
- 睡眠:成長ホルモンが出やすい入眠後3時間を大切に。夜更かし続きはNG。
- 食事:たんぱく質(魚・卵・大豆)+鉄・亜鉛(赤身肉・貝類)+ビタミン類(緑黄色野菜)。極端な糖質制限は抜け毛リスクに。
- ストレス:湯船10分・深呼吸・軽いストレッチ。頭皮は心の状態を映しやすい部位です。
洗い方・乾かし方のコツ(仕上がりと抜け毛感の両方に効く)
- タオルドライはやさしく“挟む”:こすらない。マイクロファイバーが便利。
- 先に地肌を乾かす:ドライヤーを15〜20cm離し、根元から。温風→仕上げに冷風でキューティクルを整える。
- 寝る前に完全ドライ:半乾きは頭皮トラブル・ニオイ・スタイリングの崩れの元。
“様子見”でいい?受診の目安
季節性の抜け毛は2〜3か月で落ち着くケースが多いですが、次のような場合は皮膚科で相談を。
- 円形の薄い部分が急にできた/急速に広がる
- 頭皮に強いかゆみ・湿疹・フケの増加
- まつ毛・眉毛など体毛の脱落も目立つ
- ダイエット・服薬変更・出産後など大きな体調変化が重なった
まとめ|“原因に合わせて、やさしく整える”が正解
- 秋の抜け毛は夏ダメージの後追い現象になりやすい。
- 予洗い・正しい洗い方・頭皮保湿・完全ドライが最短ルート。
- 生活リズム(睡眠・栄養・ストレスケア)も髪に直結。
- 不安が強い/症状が急なら皮膚科へ。
「自分の頭皮には何が合う?」は、状態や季節で変わります。カウンセリングで一緒に最適解を見つけましょう。
本記事は一般的なアドバイスです。症状が強い場合は医療機関へご相談ください。ご予約・ご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。