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普段からお客様の髪を見ている美容師の目線で、“これなら安心しておすすめできる”と思ったものだけを紹介しています。おうちケアのヒントになったら嬉しいです!

秋の前髪は「少し長め」×「透けすぎない量感」×「ツヤ」がキーワード。軽さよりも落ち着きとまとまりを意識すると、一気に季節感が出ます。
秋に似合う前髪とは?
秋の服はニット、ツイード、レザーなど素材感と深みが増える季節。前髪もそれに合わせて、夏のような極薄シースルーではなく、目に少しかかる長さや、毛先に丸みを持たせた設計が相性抜群です。肌映りはやわらかく、印象は大人っぽく。軽すぎるとコーデとちぐはぐになりやすいので、「適度な重さ+透けのバランス」を狙いましょう。
長めバングでシックに見せる
カットのポイント
- 長さ目安:黒目〜まつ毛ライン。目尻側はやや長めでサイドへ自然につなぐ。
- 量感調整:表面は残し、内側を薄くスライドカット。透けは「上ではなく中」で作る。
- ライン:フラット基調に1〜2mmだけ前下がり。横顔が締まって見えます。
スタイリングのポイント
- ドライ前に軽めの洗い流さないトリートメントを1プッシュ。
- 前髪を左右→下へ交互に乾かし、根元の生えグセをリセット。
- 6〜8割乾いたら、前髪のみ弱風で毛先を内に入れる。
- 仕上げにオイルを“米粒半分”だけ指先にとり、毛先だけにつまませてツヤをプラス。
- 斜めに流れるサイドスイープ
顔周りに長短差をつけ、分け目を曖昧にして流すスタイル。ニットやジャケットのえり元とのバランスが良く、小顔効果も高いです。
- カット:前中心は目の上、こめかみ側へ向けて段差をつける。内側だけ量感を抜く。
- ブロー:温風で根元を起こし、冷風でキープ。最後に前髪のみ軽くスルー。
- 仕上げ:バームを米粒量。分け目は7:3でも6:4でもOK、日によって変えて旬の抜け感に。
透けすぎない“控えめシースルー”
夏の超軽量から“秋モード”へ。表面の面は残しつつ、中だけ透けさせるのがコツ。光が当たるとふわっと柔らかく、暗髪でも重く見えません。
- 量感:薄すぎはNG。両黒目の幅+αでベースを取り、内側で透けを作る。
- ツヤ出し:仕上げにごく少量のオイルを手のひらでよく伸ばし、手ぐし一回で終了。
ぷつっとラインのワイドバング
眉下〜目上で水平気味に“ぷつっ”と切るトレンド。秋は幅をやや広めに取り、角は丸めることでモードすぎず上品に。
- ライン:重心は下。端は丸く削って柔らかさを残す。
- スタイリング:ストレートアイロンを一瞬だけ通し、面を整える。仕上げはオイル“米粒1/3”。
顔型・髪質別の似合わせ

顔型
- 丸顔:サイドに長さを残して縦比率アップ。サイドスイープが◎。
- 面長:ワイド気味+薄め透けで横幅を強調。眉下ラインがおすすめ。
- ベース型:端をラウンドに、前下がりで輪郭をソフトに。
- 逆三角:前髪は厚め、こめかみにボリューム。重心を下へ。
髪質
- 直毛:毛先のみCカール。オイルはごく少量。
- くせ毛:生えグセ補正が最重要。根元は水で濡らし直してからドライ。
- 多毛:中だけ量感を引き、表面は残す。
- 細毛:オイルはつけすぎ注意。ミルクや軽いバームで質感づくり。
カラーと前髪で“秋感”を底上げ
前髪の雰囲気は色でガラッと変わります。おすすめは、
- オリーブグレージュ:赤みを抑えて柔らかい陰影。透け控えめ前髪と好相性。
- モカブラウン:肌映りが良く、ツヤが出やすい。長めバングで品よく。
- ラベンダーアッシュ:黄みを抑え、くすみすぎない大人の透明感。
ありがちな失敗と回避策
- 薄くしすぎた:上から被せる毛を作れるよう、内側で透けを作る設計に。
- 重くなりすぎた:中央1cmのみに軽い隙間を作って抜け感を。
- うねり・割れ:乾かす順序は根元→毛先。左右交互→下方向で。
- ベタつき:オイルは“米粒量”から。付けすぎたらドライヤーの冷風でなじませる。
ホームケアのコツ

- 夜:前髪の根元だけ水で濡らし、生えグセをリセット→ドライ。
- 朝:寝グセ部分のみ霧吹き→弱風で根元を起こす→冷風で固定。
- 仕上げ:オイル/バームは指先に伸ばしてから毛先だけにオン。
まとめ:この秋は“少し長め・透け控えめ・ツヤ重視”で前髪を更新。設計と乾かし方、仕上げ量の3点を押さえれば、服との相性もぐっと良くなります。