「合わないスタイリング剤」は仕上がりを台無しにする
「ベタつく」「ぺたんこになる」「全然まとまらない」——
スタイリング剤の悩みは、髪質に合っていないことが原因かもしれません。
同じワックスでも、細毛と太毛では仕上がりが全然違うんです。
今回は、美容師目線で髪質別のおすすめスタイリング剤と、見極めのコツをわかりやすくお伝えします。
髪質で選ぶ!おすすめスタイリング剤のタイプ

◆細くてやわらかい髪(猫っ毛)
向いている:軽めのオイル・ミルク・フォーム
ワックスやクリームタイプは重くなりがち。空気感を残しながら動きをつけたい場合は、軽い質感のスタイリング剤がおすすめ。
- ミルボン「エルジューダ FO(細毛用オイル)」
- N.ポリッシュオイルを少量だけ毛先に
- バーム系ならごく少量を薄くなじませる
◆太くて硬い髪・ボリュームが出やすい髪
向いている:しっとり系オイル・ワックス・バーム
広がりを抑えるには、適度な重さとまとまりが出るものを。保湿力が高く、毛流れを作れるものを選びましょう。
- プロダクトワックス(天然由来の重めバーム)
- N.スタイリングセラム(ミルク×オイルの中間質感)
- 重めのクリームタイプも相性◎
- ninoメルトバームでしっとり仕上げがおすすめ
◆くせ毛・うねりが出やすい髪
向いている:ミルク・バーム・アイロン前の保湿オイル
湿気で広がる髪には「保湿力」と「熱対応力」のあるアイテムを。スタイリングの前に仕込むケア剤とのセット使いもポイント。
- nino グロッシーオイル(熱ダメージケア+しっとり感)
- ninoメルトバーム(バーム+ワックスの中間)
- ミストタイプは仕込み用に使えるが、ホールド力は弱め
スタイリング剤選びでよくある失敗とその対策
- 量のつけすぎ:細毛の方がバームやオイルを使うときは、耳かき1杯程度から調整
- “流行ってるから”で選ぶ:人気=自分の髪質に合うとは限らない!
- 一度で全体につける:毛先→中間→表面の順に、少しずつ足すのが正解
とくに「髪がぺたっとなってしまう」「逆にボワッと広がってしまう」と感じる場合は、量の調整とつける順番が見直しポイントです。
どんな仕上がりにしたいかも重要

同じ髪質でも「ナチュラルに仕上げたい」「動きを出したい」「ツヤを出したい」など、目的に合わせてアイテムは変わります。
- ナチュラル → 軽いミルク・バーム
- ツヤ感重視 → オイル・グロッシータイプ
- 動き・束感重視 → ワックス・スプレー
スタイリング剤=髪質 × なりたい仕上がりの掛け算で考えると、失敗がぐっと減ります。
まとめ:合うスタイリング剤は、必ず見つかる
スタイリングがうまくいかない原因は、髪質ではなく「スタイリング剤のミスマッチ」であることがほとんど。
髪質を活かすには、“適量・適所・適アイテム”の3つがカギです。
「いつも同じのをなんとなく使ってる」「使いこなせない…」という方も、今日からちょっと変えてみるだけでぐっと扱いやすくなるかもしれません。
ぴったりのスタイリング剤を見つけて、毎朝のヘアセットをもっと楽しくしましょう!