乾燥や紫外線が気になる季節。そんな時期に増えるのが「髪のパサつき」問題です。どんなに丁寧にスタイリングしても、ツヤのない髪では印象も大きく変わってしまいますよね。この記事では、美容師目線でお伝えする「パサつきやすい季節に意識したい毎日の習慣」についてご紹介します。
POINT:パサつきは日々のケアで防げます。特別なアイテムよりも、まずは基本の見直しを。
1. お風呂上がりの「即ドライ」が美髪を守る

結論から言うと、髪のパサつきを防ぐには「濡れたままの放置」がNGです。髪は濡れている時に最もダメージを受けやすい状態。キューティクルが開いたままになっており、摩擦や乾燥の影響をもろに受けてしまいます。
特にお風呂上がりに子どものお世話やスマホチェックをしていて、つい髪を乾かすのが後回しになっていませんか?これが日常化すると、毛先の乾燥がどんどん進みます。
おすすめの習慣:
- タオルドライのあと、できるだけ10分以内にドライヤーで乾かす
- アウトバストリートメントをつけてから乾かすことで保湿+熱保護
2. シャンプーの洗浄力を見直す

髪のパサつきには、シャンプーの選び方も大きく影響します。特に季節の変わり目は、肌と同じく頭皮も敏感に。洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥を助長します。
見直すべきポイント:
- 「ノンシリコン=良い」とは限らない。髪質に合うかで選ぶ。
- 「高保湿」「アミノ酸系洗浄成分」の記載をチェック
たとえば、筆者がサロンでよく勧めているのはninoプレミアムシャンプー。洗浄力はやさしく、しっかりとした保湿感があり、乾燥毛との相性がとても良いです。
まずは使っているシャンプーの成分ラベルをチェックするところから始めてみてくださいね。
3. 朝のスタイリング前に「水分補給+油分保護」

朝のスタイリング時、オイルやバームだけをつけていませんか?それだけでは乾燥した髪の表面を覆うだけで、内側の水分不足は補えません。理想は「水分+油分」のWアプローチ。
おすすめの流れ:
- 髪全体にミストや化粧水(髪用)で水分補給
- その上からオイルやバームでフタをする
特に静電気が起きやすい冬や、紫外線で水分が奪われやすい夏は、この保湿ステップが朝のスタイリングに必須です。
ひとことアドバイス:
ミストを忘れがちなら、洗面台に「置きっぱなし」にしておくと習慣になります◎
4. 睡眠中の摩擦対策で朝のパサつき予防
寝ている間の枕との摩擦も、意外と大きなダメージ要因。特にロングヘアの方は、朝起きたら毛先がバサバサ…なんて経験ありませんか?
そんなときにおすすめなのが、シルク素材のナイトキャップや枕カバー。髪と頭皮の水分を奪いにくく、摩擦ダメージも最小限に抑えてくれます。
また、髪をゆるくまとめて寝るのも◎。完全に結ぶと跡がついてしまうので、シルクシュシュなどを使ってふんわりまとめるのがポイントです。
まとめ|髪のパサつきは「毎日のひと手間」で変わる
髪のパサつきは、一朝一夕では改善しません。でも、「乾かすタイミング」「シャンプー選び」「朝の保湿」「寝る前のひと工夫」といった基本習慣を見直すことで、確実に手触りや見た目に違いが出てきます。