「髪が多くてボリュームが出すぎる」「重く見える」「すぐ広がる」…そんなお悩みをお持ちの方へ。
髪の量が多い方でも、カットの工夫やスタイリング次第で驚くほど軽やかな印象を手に入れることができます。
この記事では、美容師の視点から「多毛さんに似合う軽めスタイル」と「日々のお手入れ法」をわかりやすく解説します。
スライドカット&レイヤーカットで“軽やかな動き”を作る方法

髪が多い方の第一選択は、「量をすくだけ」ではなく“動きを作るカット”です。
その代表がスライドカットとレイヤーカット。
スライドカットは、髪の中間〜毛先にかけて毛束の重なりを自然に減らし、量感をコントロールするテクニック。ぱっつんと切るより、ふんわり感やまとまり感が出やすくなります。
一方レイヤーカットは、上の髪に段を入れて“軽さと動き”を演出。特にくびれや流れを作りたいときに最適です。
毛量が多い=「すくだけ」ではなく、「構造を工夫する」ことが軽やか見えのコツです。
長さ別!多毛さんに似合う・扱いやすいスタイル
髪が多い方におすすめのスタイルは、「重さを活かしつつ、まとまりやすくする」のがポイント。長さ別に見てみましょう。
- ショート:丸みを残したショートボブが人気。耳かけアレンジで軽さUP。

- ミディアム:顔周りレイヤーやくびれミディで重さと軽さのバランスを。

- ロング:段差を入れすぎず、毛先にまとまりを出す“セミレイヤー”が◎。

ショートにすれば軽くなると思われがちですが、実は長さがある方が重さで広がりを抑えられる場合も。髪質やくせの有無によって、長さの選び方は変わります。美容師と相談しながら「楽に扱える長さ」を見つけましょう。
乾かし方&スタイリングで根元ふんわり!プロのテクニック
意外と知られていないのが、ドライヤーの使い方で軽やかに見せられるということ。
ポイントは、「根元を立ち上げて、毛先を内に収める」乾かし方。具体的には──

- 根元に指を入れて髪を持ち上げながら乾かす
- ドライヤーのノズルを根元に近づけ、地肌に向けて風を当てる
- 最後に冷風でキューティクルを整えると広がり防止にも◎
スタイリングでは、重たく見えないよう“ツヤ”と“動き”を意識。オイルやバームで毛束感を出すと、量感を活かした抜け感ヘアに仕上がります。
前髪で印象チェンジ!軽さを出すシースルー&かきあげバング
髪全体が重たく見える人ほど、前髪を軽くするだけで印象が一気に変わります。

シースルーバングは、額の透け感が出ることで全体がふんわり見え、小顔効果も抜群。逆に、かきあげバングは大人っぽく見せたい方におすすめで、ボリュームを縦方向に分散させる効果があります。
毛量が多い人でも、顔まわりに「余白感」や「透け感」を出すと全体のバランスが軽く見えるため、前髪デザインはかなり重要です。
髪質改善トリートメント&パーマで“ふんわりシルエット”
「カットだけではどうにもまとまらない…」という方には、髪質改善メニューやパーマの併用がおすすめです。

たとえば髪質改善トリートメントは、髪内部に水分やタンパク質を補い、広がりやうねりを抑えてくれます。まとまり感が出ることで、毛量の印象がぐっと軽くなります。
また、デジタルパーマや無重力パーマで「動きをつける」ことも、多毛の魅力を活かすコツ。

直線的な重さではなく、曲線的な軽さに変えることで、スタイリングがグッと楽になります。
髪質改善トリートメントや無重力パーマをした髪におすすめのシャンプー
まとめ|髪が多くても“軽やか”にはなれる!
髪の量が多くても、「扱いやすく、軽やかに見せる」ことは可能です。
重要なのは、“量を減らす”だけでなく、“構造や動き”を整えること。
カット・前髪・乾かし方・スタイリング・ケアメニューの掛け合わせで、あなたの髪の魅力を最大限に引き出せます。
「私の髪、多すぎるから…」とあきらめる前に、ぜひ一度ご相談くださいね。