RAGCIE社長コラム

僕がこの1年で学んだこと


正解のない仕事”に向き合う、経営者としての本音

12月になると、毎年この1年を振り返ります。

毎年ですが「うまくいったこと」よりもうまくいかなかったことの方が強く記憶に残ります。

うまくいったことより失敗したことの方が、まだまだ成長を見込める分野なので僕は振り返る時間が好きです。

経営は本当に正解がありません。

誰かが「これが答えだよ」と教えてくれるわけでもなく、決断して、進んで、振り返って、また迷う。

その繰り返しです。

社長だけど全部わかってなくていい

「社長なんだから、ちゃんとしていなきゃ」

「弱いところは見せちゃいけない」

そう思う人は多いでしょう。

迷っている姿を見せたら不安にさせるんじゃないか。

判断を間違えたら、信頼を失うんじゃないか。

そう考える気持ちもわかります。

社長は孤独と言いますが、全ての意思決定や経営判断、方向性、ファイナンス・・・
相談はできても決めるのは社長の1番の仕事です。

僕は個人的なテーマとして「口を出さない」と決めて1年を過ごしました。

昔から任せるのが苦手で、把握していないと気が済まない性格だったのですが、それだと会社も個人も成長しないと思い、聞いてくるまで言うことをやめようと決めた1年でした。

親心として怪我をしないように、ミスしないようにレールを敷いてあげたくなる気持ちはありますが、致命的ではない怪我やミスはさせなければ経験は積めません。
自主性はあっても主体性が育たない。守られる安心感より、攻める責任感。

でも結果的に、

今まで一人で抱え込みすぎたことに気付けたのが今年一番の収穫だったと思います。

「全部把握していなくてもいいんだな」

「任せた方がうまくいくな」

任せてみたら、自分では思いつかない視点が出てきたり、結果的に良い方向に進むことも多々ありました。

頼ることは、甘えでも、弱さでもなくて、信じることなんだと実感しました。

今まで失敗したからこそ、見えたもの

失敗したからこそ、

・伝え方を変えようと思えた

・考え方を柔らかくできた

・イライラしなくなった

・会社として大事にしたい軸をもう一度考え直せた

そんな変化がありました。

特に思ったのは、

人が安心して働ける環境があってこそ、会社は前に進むということ。

数字も大事。仕組みはもっと大事。

でも、その真ん中にいるやっぱり人です。

最近は昔からの仲間にも「牙がなくなった」と言われます。笑

未完成でいい。だから前に進める

経営者として13年、まだまだ未熟です。

社長も普通の人間です。

肩書きで凄そうに見えているだけで、悩みもあれば迷いもある、テンションも下がるし、何もしたくない時もあります。

でも最近は、

「間違えたら、また考えればいい」

「一人ではなく、みんなで考えればいい」

僕には相談できる仲間が全国にたくさんいる。

そう思えるようになりました。

未完成だからこそ、成長できる。

この1年はそんなことに気付けた1年でした。

来年も正解のない仕事に向き合いながら、失敗を恐れず、前に進んでいきます。

今年も本当にありがとうございました。

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