見た目や香りだけで選んでいませんか?
ドラッグストアやネットでシャンプーやトリートメントを選ぶとき、パッケージや香りの好みだけで決めていませんか?
もちろん、気分が上がるデザインや香りも大切。でも本当に大事なのは、「成分ラベル」=中身です。
現役美容師として、今回は髪や頭皮にやさしい商品を選ぶために注目してほしい成分についてお話します。

まず見てほしいのは「洗浄成分」
特にシャンプー選びで最も大事なのが、「界面活性剤(洗浄成分)」です。これは、成分表の上位に必ず書かれているので見つけやすいポイントです。
- アミノ酸系:「ココイルグルタミン酸Na」「ラウロイルメチルアラニンNa」など → 低刺激・しっとり・乾燥肌さんに◎
- ベタイン系:「ラウラミドプロピルベタイン」など → 泡立ちよく、やさしめでマイルド
- 高級アルコール系:「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」など → 洗浄力が強すぎて乾燥やカラーの退色の原因に
アミノ酸系やベタイン系がメインの商品は、毎日使っても髪や頭皮にやさしくおすすめです。
補修・保湿成分もチェックしよう

次に大切なのが、髪を補修・保湿してくれる成分です。シャンプーやトリートメント、アウトバスアイテムにもよく含まれています。
- 加水分解ケラチン/コラーゲン: 髪の主成分と似たタンパク質で、ダメージ補修に◎
- セラミド: 保湿力が高く、頭皮のバリア機能をサポート
- ヒアルロン酸Na/グリセリン: 保湿力アップでパサつきを防ぐ
- ヘマチン: カラーやパーマ後の残留成分を除去しつつ、髪のハリ・コシをサポート
これらが入っていると、ダメージケアやうるおい持続力に期待できます。
避けたい・注意したい成分は?

すべてが悪いわけではありませんが、下記のような成分がメインに使われている場合は注意が必要です。
- ラウレス硫酸Na: 洗浄力が強く、乾燥やカラー落ちの原因になりやすい
- シリコン(ジメチコンなど): 手触りは良くなるが、重くなりやすく頭皮に残りやすいことも
- パラベン・合成香料: 肌が弱い方はかぶれやすい場合もある
特に敏感肌の方や、髪のハリコシが気になる方はノンシリコン・低刺激処方の製品を選ぶのがおすすめです。
ラベルを読むときのコツ
ラベルには、配合量の多い順に成分が書かれています。
つまり、「上から5〜6個目まで」がその商品の“中身の中心”。
良い成分が入っていても、末尾に小さく書かれている場合はほんの少ししか入っていない可能性が高いです。
また「〇〇エキス配合」などキャッチコピーに書かれていても、実際の配合量はわずかなことも。
見た目だけに惑わされず、中身をしっかり見ることが大切です。
まとめ:ラベルが読めれば、髪がもっと好きになる
髪に本当にやさしいケアをするには、「知ること」から始まります。
成分ラベルを少し読めるようになるだけで、あなたに合ったシャンプーやトリートメントを見つけやすくなります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、「洗浄成分が強すぎないか」「補修成分があるか」この2つを意識するだけでもOK!
ぜひ、今日から成分ラベルをチェックする習慣を始めてみてくださいね。